SusHi Tech Tokyo 2025(以下、STT2025)のInvestor Stageでは、世界中から東京に集まる先進的なベンチャーキャピタル(VC)が、日本企業との連携を模索することで、日本のスタートアップへの関心を高めることを目的としています。Investor Stageにおいてパネル登壇が予定されているHiJoJo Partners株式会社(HiJoJo Partners)は昨年、スタートアップでありながら、グローバルのトップ投資銀行に肩を並べる形で、セカンダリープラットフォーム大手のNasdaq Private Market社と資本業務提携を発表し、大きな注目を集めました。
独立系VCとして米国ユニコーン企業や国内有力スタートアップへの投資を行う一方、自身もスタートアップとして新たな挑戦を続けられています。今回は同社の執行役員・森本曜一氏に、STT2025への期待やイベントの魅力について伺いました。
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森本曜一(もりもと・よういち)。ゴールドマンサックス証券にて機関投資家営業、法人営業、コーポレートアクセスの3部を統括し、上場企業の企業価値向上支援やIPO・PO販売戦略を指揮。2024年6月から現職にて新規事業担当執行役員として、投資先企業の持続可能な成長支援を担当。当社は海外ユニコーン企業をはじめ、国内外のMiddle/Later非上場株式を投資対象とした、ファンドの組成・運用を行っており、同時に投資先に資本政策、及び、事業成長支援を行う。2024年セカンダリー世界最大手のNasdaq Private Market社との資本業務提携。2021年に日本証券業協会規制緩和委員として金商法1種免許の緩和にも関与。
- ―――STT2025まで1か月を切っておりますが、HiJoJo Partners のSTTへのお取り組みについてお伺いしたいと思います。
- 森本: HiJoJo Partnersとしては、今回大々的に参加をする方針に変更しておりまして、当社ももちろんですが金融ハブとしての東京、日本をどのように海外投資家にプロモートするかという大きな視点でのアプローチで考えています。EY Japanさんとは戦略的なパートナーシップを組んでいて、特に海外投資家誘致の点で後方支援をさせて頂いております。海外VCによる登壇が多いInvestor’s Stageについては、国内投資家のみならず、海外投資家からの注目度も高い実感があります。我々もパネリストとして登壇もさせて頂く予定です。海外投資家との知の交流や来場されるスタートアップ等の経営者の皆様にもお会いできるのをとても楽しみにしております。
- ―――STT2025に参加されようと考えられた背景について教えてください。
- 森本: 私たちは「投資を変える、市場を変える、日本を変える」というパーパスのもと、ファンドビジネスを展開しており、これまでは主に日本の個人投資家と米国のユニコーン企業とをつなぐことに注力してきました。昨年には、日本からグローバル展開を目指すマイクロファイナンス企業への投資も行い、日本でもグローバル志向のスタートアップが着実に増えてきていると実感しています。そうした流れの中で、当社としても戦略的なブランディングの一環として、今回のSTTへの参加を強く意識するようになりました。日本のシード/アーリーステージの投資環境は、世界的に見ても非常に優れたエコシステムに育ってきていますが、レイト/グロースステージに関しては、まだまだ開拓の余地があると感じています。その思いを反映して、自社のホームページもリニューアルする予定です。
- ―――Investor’s Stageの後方支援にも入ってらっしゃるということで、今年のSTTに期待してほしいポイントや注目していることはありますか?
- 森本: 今年のSusHi Tech Tokyoは、「ビジネスを創る」という意気込みをとても強く感じられるイベント構成になっていると思います。2023年から始まったSTTの前身のCity-Tech Tokyo、昨年のSTTと順調に規模も拡大をしていて、新しいフェーズに突入しています。東京都は戦略的な展開をされていて、提供されるコンテンツや顔ぶれも多彩ですし、イベントとしての集客力やグローバルのブランド力の点からも世界的なスタートアップイベントとして認知されてきているのではないでしょうか。そういった背景から弊社もSTTへの積極関与を決めました。既存の運用ビジネスに加えて、参入を検討しているスタートアップに特化した投資銀行業務のネットワーク作りの場としても有効活用したいと考えています。ぜひご来場者の皆様にも最先端のビジネスやサービス、そして、その先にある東京を起点とした「グローバルビジネス」を感じてほしいと考えています。
- STT2025は、既存ビジネスの延長線としてだけでなく、スタートアップへの積極的な支援を行うようなネットワーク構築の場でもあります。ぜひ皆様も、東京発の最先端ビジネスや革新的なサービスに触れ、その先に広がるグローバルビジネスの可能性を体感してください。