SusHi Tech Challenge 2024にてブース出展、及びデモスペース出展を行い、来場者アンケートで最も印象的な展示ブースとして評価されたスタートアップに贈られる「Fantastic Startup Award」を受賞した、株式会社ICOMAの生駒代表にインタビューをさせていただきました。
ICOMA社は、革新的なモビリティ製品の開発を手掛ける日本発のスタートアップです。折りたたみ電動バイク「タタメルバイク」は、コンパクトで多機能な設計が高く評価され、2023年の世界最大級の電子機器見本市「CES 2023」でも「Innovation Award」を受賞。日本の高い技術力とデザイン性を融合させたプロダクトで、グローバル市場での存在感を強めています。

―――SusHi Tech Challenge 2024においては、「Fantastic Startup Award」の受賞、おめでとうございます!本日はSusHi Tech Tokyo 2024を振り返って、ご感想や貴社の取り組みについてお伺いしたいと思います。
―――まずはSusHi Tech Tokyo 2024全体を通してのご感想をぜひお伺いできればと思いますが、いかがでしたでしょうか。
弊社は2023年のCity-Tech.Tokyo 2023*1から参加していますが、それと比較してSusHi Tech Tokyo 2024は規模が格段に大きくなったと感じました。特に、会場のブース設計や全体の雰囲気は、海外のグローバルイベントをモデルにした工夫が随所に見られ、展示会全体として非常に洗練されていました。
また、来場者の質も非常に高く、投資家や大企業のキーパーソンなど、決裁権を持つ方々との名刺交換が多くできました。他のモビリティ分野の展示会では一般来場者が中心となることが多く、こうした直接的な接点を持てる機会は非常に貴重でした。

*1 SusHi Tech Tokyoの前身となる東京都主催のグローバルイベント https://city-tech.tokyo/

―――STTに参加して得られた成果について、具体的に教えてください。
最大の成果は、メディアからの注目を集めたことと、投資家とのつながりを強化できたことです。SusHi Tech Tokyo 2024のタイミングで発出したプレスリリースをきっかけに、「タタメルバイク」を特集記事として取り上げていただき、大きな反響がありました。また、会場でのネットワーキングを通じて出会うことができた複数の投資家と、資金調達に向けた具体的な話を進めています。
中長期的な目標で言えば、弊社の根本には日本文化をグローバルに売り出したいという気持ちが強く、日本の変形するおもちゃや乗り物作りの精巧さなどを武器に、世界に日本のプロダクトを積極的に発信していきたいです。
また、今回授与いただいた「Fantastic Startup Award」などの受賞歴は実績としても対外的に使いやすいため、その後のPR活動にて積極的に利用させていただいています。
―――今回、「Fantastic Startup Award」を受賞する結果となりましたが、出展において特に心がけていらっしゃることや工夫されている点はありますか。
私たちが展示で最も意識しているのは、来場者が一目で事業内容やプロダクトの特徴を理解できるブースデザインを作ることです。例えば、ブース内ではモニターやポスターを使い、製品が解決する課題や使用されるシーンをビジュアルで表現するよう工夫しています。
過去に様々なスタートアップの展示ブースを見てきましたが、プロダクトやサービス自体は非常に魅力的である一方で、ブースデザインが簡素であったり、文字ばかりの説明で内容が伝わりにくいケースも多く、非常にもったいないと感じます。特にSusHi Tech Tokyo 2025では一般来場者向けのパブリックデイもあるとのことですので、より直感的でキャッチーなブースデザインが必要不可欠だと思います。
―――一般来場者向けのパブリックデイについて、出展者の視点からその魅力はどのような点にあると思いますか。
パブリックデイの最大の魅力は、エンドユーザーからのフィードバックを直接得られることだと思います。SusHi Tech Tokyo 2025のように事業者向けのビジネスデイと一般向けのパブリックデイを連日開催することで、自社製品のtoB向けとtoC向けの両方のフィードバックを短期間で得られることができます。特に若いスタートアップが初期のPOCとして、幅広いフィードバックを得ながら双方の意見のギャップを実感できる機会というのは非常に貴重だと思います。
―――最後に、SusHi Tech Tokyo 2025への参加を検討しているスタートアップの皆様に、ぜひ一言をお願いします。
SusHi Tech Tokyoは、自社のプロダクトやビジョンを多くの方々に広く伝える絶好の場です。様々なバックグラウンドを持つ来場者と直接交流し、新たな事業拡大の可能性を探す機会として有効活用してほしいです。そして何より、東京都が日本のスタートアップ業界全体を盛り上げる機運を主導しているこのイベントは、ただの展示会以上の意味を持っていると私は感じています。 ぜひスタートアップの皆さんも“お祭りの神輿を担ぐ一員”として団結し、STTをさらに盛り上げていただければと思います!
■ プロフィール情報
会社名:株式会社ICOMA
代表者:代表取締役 生駒 崇光
所在国:日本
Webサイト:https://www.icoma.co.jp/
事業概要:株式会社ICOMAは、「社会の変化に適応するものを創り続け、次の時代を創る変革者になる」 をビジョンとして掲げ、自社開発の『TATAMEL BIKE』をはじめとし、モビリティやロボット、ハードウェアデバイスを中心に、プロダクトの企画・デザイン・開発を手がけている。『TATAMEL BIKE』は折りたたみができる電動バイクで、駐車場が不要。側面のサイドパネルは、ユーザーの好みに応じてカスタマイズが可能なものとなっている。
■ SusHi Tech Tokyo 2025
<SusHi Tech Tokyo 2025>
会期:2025年5月8日(木)~10日(土) 会場:東京ビッグサイト
SusHi Tech Tokyo 2025におけるスタートアップブース出展はこちら
https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/booth-exhibition/
ピッチコンテスト「SusHi Tech Challenge 2025」へのお申し込みはこちら
https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/pitch-contest/