SusHi Tech Challenge 2025のファイナリスト企業である、株式会社SECAI MARCHE共同創業者でCEOの杉山氏にインタビューをさせていただきました。
SECAI MARCHEは、東南アジアの食の流通に革命を起こすべく、世界中の生産者と飲食店を直接つなぐECプラットフォームを提供しています。革新的なIT技術と持続可能な農業支援を組み合わせ、流通の利便性・透明性向上と持続可能な食品供給網の構築に取り組むことで、新たな農業・食産業の未来を切り拓いています。

―――SusHi Tech Challenge 2025においてファイナリスト進出おめでとうございます!本日はSusHi Tech Tokyo 2025を振り返って、ご感想や御社の取り組みについてお伺いしたいと思います。
―――まずはSusHi Tech Challenge 2025にエントリーされた理由を聞かせてください。
直近では弊社は2025年10月にシリーズAで9.1億円の資金調達を完了しました。SusHi Tech Tokyo 2025当時を振り返ると、まさに資金調達の活動を行っていた時期で、SusHi Tech Challengeへのエントリーもその一環でした。
弊社は東南アジアを主要拠点にしているため、日本国内のマーケティングはほとんど行ってきませんでした。今後グローバルに事業を拡大していく中で、提携する生産者も増えていき、それに伴ってパートナーも各国に必要になります。ですから、生産者やそれ以外の事業連携の可能性があるステークホルダーの方とのネットワーク構築や、より多くの方からのブランド認知獲得が必要になると感じていました。SusHi Tech Tokyoは国内外のステークホルダーが集まるイベントですので、ネットワーキングやブランド力を高める絶好の機会だと考えました。
―――当日のピッチコンテスト・ブース出展では、どのような取り組みや工夫をされたのですか。
当日のピッチでは、投資家向けに弊社の事業成長の可能性が伝わる内容を軸に構成しました。ただし、広い方に周知するという目的も考えて、専門的な説明に偏らないよう、誰にでも理解しやすいシンプルなストーリーに仕上げることを意識しました。
ブース展示は投資家向けの数字を盛り込んだ資料を用意したりして、より深い理解につなげる場として活用しました。全体として、ピッチを中心に準備を進め、ブースは「ピッチ後の対話を深める場」として設計したことがポイントです。
―――SusHi Tech Tokyo 2025に参加した結果、どのような成果が得られましたか。
成果としてまず挙げられるのは、ネットワークの拡大です。その中にはNDAを締結し、現在もコミュニケーションを続けている投資家等もあります。こうした新しい接点は、今後の事業連携や資金調達に向けた重要な布石となりました。
また、既存の取引先や関係者と対面で話せたことも大きな収穫でした。弊社は海外を拠点としているという特性上、日本国内で関係者の方とご対面できる機会が限られていますが、今回のイベントで関係性を深めることができたと感じています。さらに、ピッチコンテストでファイナリストに選ばれたことは、シリーズAの資金調達を後押しする要因にもなったと考えています。イベントでの露出により、既存投資家や事業パートナーとの信頼関係が強化され、ブランド認知の向上にもつながりました。
SusHi Tech Tokyoの良い所は規模も大きく、スタートアップ企業の事業拡大に必要なステークホルダーが多数参加していることです。 例えば、VC・CVCはもちろん、自治体のスタートアップ支援に関連する部門の方などが幅広く参加されていた印象です。
―――SusHi Tech Tokyo 2025以降、事業はどのように進展しましたか?
シリーズAの資金調達を完了し、成長基盤をさらに強化しました。事業面では、マレーシアとシンガポールでのオペレーションをより拡大し、特にマレーシアでは生鮮物流倉庫を大幅に拡張しました。これにより、取り扱い可能な商品の量が増え、より多くの取引を効率的に流通させる体制を整えています。
また、生産地の拡大にも注力し、タイからの流通網を構築するなど、仕入れ地域の多国展開を進めています。
さらに、テクノロジー面では、サプライチェーンの高度化を目的に開発チームを強化し、新たにマネジメント層の採用も行いました。自社の倉庫管理システムやオペレーションの最適化に向けたシステム開発を加速させることで、サービス価値を高めています。採用規模も拡大し、事業のスケールアップに向けた取り組みを積極的に進めています。
―――今後の御社の事業成長について、ビジョンや意気込みなどをお伺いできますか?
弊社は「東南アジアで生鮮食品のインフラになること」をミッションとして掲げています。現在はマレーシア・シンガポールを中心に、日本や東南アジアの生産者から商品を流通させていますが、今後はより多くの方に利用いただける仕組みを目指します。
直近ではBtoBに特化していますが、今後2~3年でBtoCサービスへの展開を計画しており、一般消費者にも利用してもらえるアジアにおける食のインフラになりたいと考えています。
また、インフラ企業は単にモノを届ける存在で終わってはいけないと考えています。将来的には生産者に情報や付加価値まで提供するサービスを強化し、東南アジアの食のエコシステムを支える不可欠な存在になることを目指しています。
―――最後に、SusHi Tech Tokyo 2026への参加を検討しているスタートアップの皆様に、ぜひ一言お願いします。
SusHi Tech Tokyoは、アジア最大級のイノベーションカンファレンスであり、投資家や事業会社、自治体、そしてスタートアップの仲間など、幅広いステークホルダーと直接出会える場です。スタートアップを成功させるためには資金面や事業面で多くの人の協力や支援が不可欠ですが、このイベントはそのきっかけをつくる絶好の機会だと思います。すぐに成果が出るとは限りませんが、長期的には必ずプラスになるはずです。迷っているようであれば、ぜひ参加することをおすすめします。私自身も、次の機会があればまた参加したいと考えています。
■ プロフィール情報
会社名:株式会社SECAI MARCHE
代表者: 早川 周作・杉山亜美
所在国:日本、マレーシア、シンガポール
Webサイト:https://www.secai-marche.co.jp/
■ SusHi Tech Tokyo 2026
会期:2026年4月27日(月)~29日(水・祝) 会場:東京ビッグサイト
スタートアップブース出展へのお申し込みはこちら
https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/booth-exhibition/
ピッチコンテスト「SusHi Tech Challenge 2026」へのお申し込みはこちら
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