SusHi Tech Challenge 2025において、革新性と将来性が高く評価され、見事グランプリを獲得した3D Architech, Inc.の成田代表にインタビューさせていただきました。
3D Architech社は、マイクロ単位のデザイン制御を可能とする最先端の金属3Dプリンティング技術を提供しています。この革新的な技術により、既存の製造技術では困難だった金属の微細な設計制御が実現可能となり、データセンター冷却やグリーン水素製造といった分野で、効率や性能の飛躍的な向上が期待できるとして、国内外の投資家や業界関係者から大きな注目を集めています。

―――改めて、SusHi Tech Challenge 2025においてグランプリ受賞、おめでとうございます。本日はSusHi Tech Tokyo 2025を振り返って、ご感想や御社の取り組みについてお伺いしたいと思います。
―――まずはSusHi Tech Challenge 2025にエントリーされた理由を聞かせてください。
日本での採用強化や認知度向上を目指していたことが最大の理由です。
弊社は米国に本社を置くスタートアップなのですが、日本の宮城県仙台市にも拠点を持っており、日本の採用を強化したいと考えたときに認知度を高める必要がありました。
SusHi Tech Tokyoは東京都が主催する大規模なイベントであると認識しており、国内外のステークホルダーが集まる場として非常に魅力的でしたので、SusHi Tech Challengeで優勝することを目標に掲げ、挑戦することを決めました。
―――御社は見事グランプリを受賞し、目標を達成されましたね。当日のピッチコンテスト・ブース出展では、どのような取り組みや工夫をされたのですか。
ピッチでは、審査基準を意識して、弊社の技術がどれほどグローバルに大きなインパクトを持つかを伝えることに重点を置きました。特に、技術の価値を明確に示すため、データセンター冷却や水素製造でどれほどコスト削減できるかを具体的に提示しました。サステナブルな社会に貢献できる技術であることを強調した点も工夫の一つです。
ブースではポスターとプロトタイプを出展し、実際の製品イメージを持っていただけるよう、技術の具体性をアピールしました。
―――グランプリを受賞したことで社内外での反響はありましたか?
イベント直後にはこれまでにリレーションのあったVCや事業会社からたくさんのメッセージをいただき、かなり大きな反響がありました。「SusHi Tech Challenge優勝企業」という肩書きがあることで、事業会社の方々が社内決裁などで弊社について説明しやすくなった、と伺っていますね。SusHi Tech Challengeでの受賞が国内外の活動において信頼性の向上に役立っていると感じています。
社内では、グランプリの授賞式で撮影した小池都知事との写真がエンジニア中心の仙台のチームにとって大きな励みとなり、士気が大きく向上しました。イベントの規模感を実感できたことで、メンバーのモチベーションが高まりました。
―――SusHi Tech Tokyo 2025に参加して、得られた具体的な成果についても聞かせてください。
VC、コンサルティングファーム、事業会社など幅広い方々と新たにネットワーキングできたことは大きな成果です。
まず、VCとは、資金調達に向けてタームシートの作成など具体的な交渉が進んでいます。SusHi Tech Tokyo 2025参加以前にも資金調達を実施しましたが、今回リレーションを得たVCとも同規模以上の追加調達を予定しており、事業を加速させる準備を進めています。また、データセンター冷却分野でのパートナーシップに向けて協議を続けている事業会社もあり、今後の資金調達や事業連携に向けた重要な布石となっています。他にも、コンサルティングファームからはイベント参加やレポート掲載の機会をいただき、認知度を高めるきっかけになりました。
―――SusHi Tech Tokyoは、どのような企業におすすめだと感じますか?
資金調達を必要としているスタートアップにとって、SusHi Tech Tokyoは非常に有効だと思います。認知度が上がるだけでなく、VCの中での評判も高まると感じました。事業会社との接点も多く、過去にお会いした方や新規の方を含め、幅広いネットワークを築くことができるので、事業の加速や認知向上に役立つと思います。
―――今後の御社の事業成長について、ビジョンや意気込みなどをお伺いできますか?
直近はデータセンター冷却分野に注力し、SusHi Tech Tokyo 2025をきっかけとした資金調達・提携パートナーの獲得を最大限活用し、事業計画を前倒しで進めていきます。
一方で、事業拡大に伴う課題は採用と組織体制の強化です。特に、CXOクラスの人材を確保し、急成長する組織を適切にマネジメントできる体制を整えることが重要だと考えています。
弊社のビジョンは、持続可能な社会に向けて「ものづくりそのものを変える」ことです。単にCO₂排出を減らすのではなく、材料や構造をボトムアップで最適化し、エネルギー効率を飛躍的に高めることを目指しています。これまでアカデミックでしか議論されてこなかった理論を、実現可能な技術として社会に届けることが私たちの使命です。
―――最後に、SusHi Tech Tokyo 2026への参加を検討しているスタートアップの皆様に、ぜひ一言お願いします。
SusHi Tech Tokyoは、企業のステージに関係なく挑戦できる場だと思います。実際、当社はセミファイナリストやファイナリストの中でもアーリーステージの企業でしたが、事業のポテンシャルを適切にアピールすることでグランプリを獲得することができました。事業を始めたばかりの会社でも評価されるチャンスがあります。認知拡大やVC・事業会社などとのネットワーク構築に加え、自社の強みを世界に発信できる貴重な機会ですので、ぜひ積極的に挑戦してみてください!
■ プロフィール情報
会社名:3D Architech, Inc.
代表者: 成田 海
所在国:米国、日本
Webサイト:https://www.3d-architech.com
■ SusHi Tech Tokyo 2026
会期:2026年4月27日(月)~29日(水・祝) 会場:東京ビッグサイト
スタートアップブース出展へのお申し込みはこちら
https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/booth-exhibition/
ピッチコンテスト「SusHi Tech Challenge 2026」へのお申し込みはこちら
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