Session Speakers | SusHi Tech Tokyo 2026

Ashley Grosh Breakthrough Energy
Vice President

略歴

約20年にわたり、金融と気候変動イノベーションの分野で活躍してきた。
現在はBreakthrough EnergyのDiscovery programの副社長として、気候テクノロジーの初期段階の研究とイノベーションを推進している。
Breakthrough Energyに参画する以前は、Wells Fargoに15年間在籍し、ESG、クリーンテック商業銀行業務、サステナブル・ファイナンス戦略など、複数の部門を横断してリーダーシップを発揮してきた。また、初期段階のクリーンテクノロジーの市場化を加速させることを目的とした1億ドル規模のインパクトファンド「Innovation Incubator（IN2）」を立ち上げた。
このIN2プログラムの支援を受けた74社のポートフォリオ企業は、その後26億ドル以上の外部資金調達に成功している。
現在Ashleyが率いるBreakthrough Energy Discoveryは、気候テクノロジーのイノベーションと研究を推進するグローバルな初期段階支援プラットフォームである。
このプログラムは起業前のイノベーションに焦点を当て、農業、製造業、建築、電力、交通という5つの重要分野における科学的なギャップを埋め、社会的インパクトの大きい新たなソリューションの創出を目指している。
Discoveryは「フェロー」「ワークショップ」「エコシステム」という3つの中核プログラムを通じて、資金提供や技術・事業開発の支援、グローバルネットワークとの接続を行い、大胆なアイデアをスケーラブルなソリューションへと発展させている。
2021年の立ち上げ以来、このプログラムは19か国80社に所属する180名のフェローを支援し、4億7,500万ドル以上の後続投資を誘発、550件を超える雇用を創出している。
この役割を通じて、投資家、起業家、大学、インキュベーター、国立研究所など、クリーンテック・エコシステムの多様な関係者と深いつながりを築き、変革的なイノベーションを推進し続けている。
Ashleyは、コロラド大学ボルダー校で経済学の学士号とビジネス副専攻を取得。大学ではNCAAディビジョン1の女子サッカーチームに所属していた。
また、デポール大学でファイナンシャル・プランニングの資格を取得し、コロラド大学リーズ・スクール・オブ・ビジネスで再生可能エネルギーの修了証を得ている。
2017年には、コロラド州の「40 Under 40」受賞者およびDenver Business Journal誌の「Top Women in Energy」に選出された。
現在、Ashleyはイリノイ州シカゴに家族とともに在住。
仕事以外では、ラケットスポーツや料理を楽しみ、子どもたちのスポーツ試合で応援することを何よりの楽しみとしている。

Christine Tsai 500 Global
CEO & Founding Partner

略歴

2010年にベンチャーキャピタルファンド「500 Global」を共同創業。過去10年以上にわたり、同社をスタートアップ・アクセラレーターから、運用資産総額24億ドル、80カ国・2,900社超へ投資を行うマルチステージ型ベンチャーキャピタルへと成長させる。500 Globalは、PitchBookにおいて世界で最もアクティブなベンチャーキャピタルの一つとして常に上位にランクインしており、エグジット件数でもトップクラスの実績を有する。ポートフォリオには、Talkdesk、Canva、Carbon Health、GitLab など、評価額10億ドル超の企業35社以上が含まれる。Private Equity International により、ベンチャーキャピタル分野における「影響力のある女性10人」に選出。
現在は、アジア系アメリカ人投資運用者協会（Association of Asian American Investment Managers）のベンチャーキャピタル委員会メンバーを務めるほか、ヤング・プレジデンツ・オーガニゼーション（YPO）のアクティブメンバーとしても活動。さらに2021年には、ビジネス・テクノロジー、エンターテインメント、社会活動・政治、ライフスタイル、スポーツ分野におけるアジア・太平洋諸島系リーダーを称える Gold House の A100 List に選出。
500 Global 創業以前は、Google にてプロダクトマーケティングおよびオペレーションを担当し、Google AdSense、Google Analytics、YouTube API・シンジケーション、Google Developer Platform Tools など、主にマネタイズおよびデベロッパー向けプロダクトを中心に従事。
カリフォルニア大学バークレー校にて認知科学（Cognitive Science）の学士号を取得している。

Eric Benhamou Benhamou Global Ventures
Founder & General Partner

略歴

Eric BenhamouはIT業界で40年以上、うち16年をベンチャーキャピタリストとして活動。2004年にBenhamou Global Ventures（BGV）を設立し、シリコンバレーの情報通信分野のスタートアップに投資。Swan Labs（F5）、Dasient（Twitter）、Voltaire（Mellanox）などに出資し、現在もGrid Dynamics、Virtana、Totangoなどの取締役を務める。過去に3ComやPalmのCEO・会長として企業を成長させ、3Com在任中に売上を25倍に拡大、Fortune Global 500入りを達成。これまでに8件のIPOと37件のM&Aを経験した実績を持つ。

北野宏明 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所　代表取締役社長
学校法人沖縄科学技術大学院大学(OIST)　教授

略歴

ソニーコンピュータサイエンス研究所（ソニーCSL）代表取締役社長、学校法人沖縄科学技術大学院大学（OIST）教授。1993年ソニーCSLにリサーチャーとして入社し、2011年より同研究所の代表取締役社長を務めている。2022年から2024年までソニーグループ株式会社のCTO、2025年よりチーフテクノロジーフェローを務める。
自身の研究領域においては、カーネギーメロン大学にて、大規模データ駆動型AIシステムを超並列計算モデルで構築する研究に取り組み、国際人工知能学会（IJCAI）のThe Computers and Thought Awardを受賞。その後、ソニーCSLおよびカリフォルニア工科大学での研究を通じて、システムバイオロジーの新分野を確立。

川邊健太郎 LINEヤフー株式会社
代表取締役会長

略歴

大学在学中にベンチャー企業電脳隊、ピー・アイ・エムを設立。ヤフーとの合併に伴い、2000年ヤフー入社。「Yahoo!モバイル」、「Yahoo!ニュース」、社会貢献事業などの責任者を歴任。2009年GYAO代表取締役就任。2012年ヤフーCOO就任。2018年ヤフー代表取締役社長CEO、ソフトバンク取締役就任。2019年10月持株会社体制への移行に伴い、Zホールディングス代表取締役社長CEO、ヤフー代表取締役社長CEO就任。2020年ZOZO取締役就任。2021年3月ZホールディングスとLINEの経営統合に伴い、Zホールディングス代表取締役社長Co-CEO就任。同6月ソフトバンクグループ取締役就任。2023年4月Zホールディングス代表取締役会長就任。同10月グループ内再編に伴いLINEヤフー代表取締役会長（現任）就任

髙橋正巳 スクラムベンチャーズ
General Partner 兼最高執行責任者

略歴

ソニーに入社後、東京とパリで液晶テレビのマーケティング担当、シリコンバレーでベンチャー企業の発掘、買収・投資案件に従事。2014年にUber入社、日本法人社長としてモビリティ事業の拡大を牽引し、東京で Uber Eats を立ち上げた。2017年にWeWork入社。ゼネラルマネージャー及び副社長営業・マーケティング統括として、第一号拠点のオープンから2年間で6都市、30拠点以上への展開を指揮。2020年に最高戦略責任者に就任。2021年、スクラムベンチャーズに入社し、スタジオ事業の代表に就任。オープンイノベーションを通じて、日本企業とグローバルスタートアップの新規事業創出を手掛ける。2023年より現職。シカゴ大学卒（経済学専攻）、INSEADにてMBA取得。在日フランス商工会議所理事。

Masaru Sakamoto Benhamou Global Ventures
Partner

略歴

2018年よりBGVに参画し、現在はパートナーを務める。
国際事業開発、戦略企画、ベンチャーキャピタル投資、新規事業インキュベーション、クロスボーダーオペレーションなど、多岐にわたる領域で豊富な経験を有する。
NECとは長年にわたり関わり、ソリューション事業グループのグループバイスプレジデント、コーポレート企画・マーケティング担当バイスプレジデント、アシスタントゼネラルマネージャーなど、数々のリーダーシップポジションを歴任。Vidient Systems, Inc. や Niteo Partners の取締役も務めたほか、在籍期間中には The Open Group や The Enterprise Network などの非営利団体にも参画した。
また、Bay Angels、YNext Incubator、Plug & Play、Alchemist Accelerator などで重要なアドバイザリー役を担い、日本政府主導のインキュベーションプログラムとも連携。エンジェル投資家としても活動し、Invia Robotics、Glydways、Mission Barns、Copado、LUUM、Bedrock Roboticsなど、多数のスタートアップに投資している。
現在は複数の日本企業のアドバイザーを務めるとともに、京都大学、青山学院大学、UC Berkeley、NYU などでゲスト講師として登壇。また、Harvard Business School Association of Northern California 理事を歴任し、サンディエゴ大学Ahlers Center of International Businessの理事を務めている。
慶應義塾大学にて経済学士（BA）、ハーバード・ビジネス・スクールにてMBAを取得。シリコンバレーで24年を過ごした後、現在は南カリフォルニアを拠点に、同地域のスタートアップ支援や投資に注力している。

津坂美樹 日本マイクロソフト株式会社
代表取締役社長

略歴

2023年2月、日本マイクロソフトの代表取締役社長に就任。
日本におけるマイクロソフトの製品、ソリューション、サービス、カスタマーサポートを統括し、お客様やビジネスパートナー様との連携をリード。
グローバルとローカル双方におけるプロダクティビティとプラットフォームのリーディングカンパニーとして日本のデジタルトランスフォーメーションを推進。
また、個人、組織、政府にとって信頼できるパートナーとして、日本におけるマイクロソフトの評価を高め、強化することに注力。
2024年10月、 Fortune「世界で最もパワフルな女性100人」に選出。

松尾豊 東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻
教授

略歴

1997年東京大学工学部電子情報工学科卒業。2002年同大学院博士課程修了。博士（工学）。産業技術総合研究所研究員、スタンフォード大学客員研究員を経て、2007年より、東京大学大学院工学系研究科准教授。2019年より、教授。専門分野は、人工知能、深層学習、ウェブマイニング。人工知能学会からは論文賞（2002年）、創立20周年記念事業賞（2006年）、現場イノベーション賞（2011年）、功労賞（2013年）の各賞を受賞。2020-2022年、人工知能学会、情報処理学会理事。2017年より日本ディープラーニング協会理事長。2019年よりソフトバンクグループ社外取締役。2021年より新しい資本主義実現会議有識者構成員。2023年よりAI戦略会議座長。2024年よりAI制度研究会座長。2024年より一般社団法人AIロボット協会理事。2024年より東京都AI戦略会議座長。2025年よりパナソニックホールディングス株式会社社外取締役。2025年より内閣府人工知能戦略専門調査会座長。2025年より内閣府人工知能戦略専門調査会座長。2025年より日本成長戦略会議有識者構成員。